僕がコンサル会社をたった1年で辞めた理由

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コンサル辞めた理由
ため

今回は僕がコンサル会社をたった1年間で辞めた理由をぶっちゃけます。

本記事の内容
  • 筆者がコンサル会社を辞めた理由
この記事を書いた人
【背景】デフォルト
ため

<プロフィール>

  • 高校卒業後に公認会計士の勉強を行い、合格後に監査法人に就職
  • 13年間勤めた監査法人退職後にコンサル会社に転職
  • 現在はコンサル会社を辞め、某上場会社の財務経理部長

本記事を書いている私はコンサル会社をわずか1年間で辞めました

この記事はこんな人におすすめ!
  • 監査法人を辞めるか迷っている人
  • 公認会計士としてコンサルティング業務に従事したい人
  • 公認会計士の勉強をしている人
目次

コンサル会社での業務内容、年収、勤務体系

退職理由を説明する前に、前提条件として勤めていたコンサル会社について簡単に書きます。

私は監査法人退職後に某コンサル会社に1年間勤めました。

転職したのは2020年1月1日付、ちょうどコロナウイルスの感染拡大が始まった年です。

従業員200名弱(当時)の小さくも大きくもない会社でした。

業務内容

決算体制の整備や監査対応の支援、連結システムや会計システム導入支援、IPO準備支援等です。

公認会計士&監査法人の経験をそのままコンサルティングに回すイメージです。

勤めていた会社はM&A関連の業務も行っていましたが、そちらは私自身が全く興味なかったこともありノータッチでした。

年収

約1,200万円でした。

本記事執筆時点で、筆者の年収最高記録はこのコンサル時代です。

転職時に多少ふっかけたこともあるのですが、やはりコンサル会社のほうがそもそもの相場感が高いのだと思います。

1,200万円が相場感として適正なのか高すぎるのか低すぎるのかはいまでもわかりませんが。

勤務体系

コアタイムのないフルフレックスでした。

つまり何時から働いて何時に仕事を終えてもよし、月間の勤務時間(8時間✕月の労働日数)さえ満たしていれば、月曜日は4時間、火曜日に12時間という働き方をしてもOKという形です。

とはいえクライアントの都合や社内の打ち合わせもあるので、通常は9時か10時頃スタート、終わりは18時以降というのがデフォルトになってきます。

なぜコンサルティング会社に転職したか

転職面接のときは以下の2つを言ってました。

  • 監査という外部視点ではなく、クライアントの中に入ってクライアントのためになる仕事がしたい
  • 将来、独立や社外役員、CFO等をやるための経験値がほしい
ため

当時はウソをついてた気も一切ないですが、結果的に大嘘・・・というより自己分析が甘かった理由になります。

それをここから語っていきます。

たった1年で辞めた3つの理由

2020年1月1日付で入ったコンサル会社ですが、結局2020年12月31日付けで退職しました。
ぴったり1年間です。

当時は色々と追い詰められていて、辞めた理由を文章に書いたり口で説明するのはしんどかったのですが、辞めてから丸3年(本記事執筆時点)経ち、ようやく落ちついた気持ちで説明できるようになったので自らへの戒めも込めて語っていきます。

今振り返るとコンサル会社を辞めた理由は3つに集約されます。

  • そもそもコンサルティング業務が向いてなかった
  • 業務時間
  • 人間関係

そもそもコンサルティング業務が向いてなかった

コンサルティング業務はクライアントへのサービス提供業務です。

コンサルティング (英: consulting) とは、個人、法人・企業(まれに行政など公共機関)などの役員(特に経営者が多い)ら顧客に解決策・方針を示し、企業の事業発展や支援、個人・法人の利益享受につとめる業務。

wikipedia

すべての仕事に言えることですが、クライアントがいて、クライアントが満足するサービスやソリューションを提供し、その成果としてお金をいただけます。

コンサルティング業務は「クライアントが満足するソリューション」というのが千差万別のため、どうすれば「クライアントのためになるか」「クライアントに満足してもらえるか」というのを常に考える必要があります。
コンサルティング業務に限らず営業全般に言えることかもしれませんが。

ため

私はこの辺の「クライアントのために」などを考えるのが本当に向いてませんでした。

監査法人で監査をしているときは「クライアントのためにもっとできることがある」とか思ってましたが、まったく自分のことがわかっていませんでした。

根本的に自己中心的な人間なのでクライアントのために汗をかいたり、苦労したり、ありがとうの一言で報われるとかそういう感情をまったく持ってなかったんです。

そういう意味では会計監査上のクライアントとの距離感が自分にはちょうどよかったんだと思います。

また、現在は事業会社の経理職ですが、基本的には自分(自社)のことだけ考えれば良いので性に合ってます

営業の人や社内の誰かに会計処理の相談に乗ることはもちろんありますが、結局あとで監査法人への説明に苦慮しない=自分の仕事を増やしたくない=自分のためになるので、常に自分第一のスタンスで仕事しておけば良いので精神的にとても楽です。

ため

大学生の新卒就活みたいですが、就職や転職で自己分析って大事だなぁと34歳にしてようやく学びました。。。

業務時間

フルフレックスと言えば聞こえは良いのですが、やはり業務時間は長かったです。

当時の記録が残っていないので正確な時間はわからないのですが、帰りは早くて21時、徹夜やタクシー帰りも珍しくありませんでした。

残業代は出るときと出ないときがありました。

プロジェクトによって採算が違うので採算の良いプロジェクトであれば残業も気にせずつけましたが採算が悪いと残業をつけても後で採算の悪さに怒られるだけなのでほとんどつけませんでした。

ため

仮にすべての残業に残業代がついたとしても、さすがにこのレベルの働き方は二度とごめんです。

人間関係

社内であまり良い人間関係を築けなかったのが本当に辛かったです。

私の努力不足やコミュ障と言われればそれまでですが、これはタイミングが悪かったのも多少あると思っています。

すでに述べたとおり、転職したのは2020年1月。2020年といえば皆様ご存知コロナの全盛期で日本でも緊急事態宣言が発令した年です。

そのため私が当時いた会社でもデフォルトは在宅勤務、出社するのに上長の許可が必要となりました。

ため

転職直後に在宅勤務が強制されるのは人間関係を構築する上ではかなりキツかったです。

また本記事執筆時点の2024年になった今でこそ在宅勤務が珍しくなくなり、在宅勤務の方法論やコミュニケーション方法もある程度確立されてきてますが、当時は日本全体が在宅勤務を試行錯誤している最中でした。

言い訳や私の努力不足と言われればそれまでですが、良い人間関係は築けなかったと思いながら退職しました。

それでもコンサル会社で得たもの

ネガティブなことばかり書きましたが、わずか1年間とはいえコンサルティング会社で得た経験値で今でも役立っているものが3つあります。

  • パワポのスキル
  • 経理や会計士でない人への説明スキル
  • 対面コミュニケーションの重要さ

順番にご紹介します。

パワポのスキル

わかりやすいスキルとしてこれが非常に大きいです。

今でこそ監査法人が提出するレポートもパワポが増えてきましたが、私が在籍していた当時は監査法人のレポートはWordで作成するのが普通でした。

パワポを少しでもかじったことなら聞いたことがある「1スライド1メッセージ」や「Zの法則」等のパワポの基礎的なお作法や便利機能などを学べたのは今でもかなり役立っています。

経理や会計士ではない人への説明スキル

監査法人では対面する相手の9割が会計士か経理知識のある方だったので、彼らに対する説明スキルは監査法人時代から保有していたと思います。

しかし監査法人から一歩外に出ると、会計士や経理知識のある人って実はマイノリティで、大半の人は会計士ではないですし経理知識も簿記3級未満です。

これら経理知識のない人たちへ例えばインボイス制度で必要なことを伝える等のスキルはコンサル会社で学べて、現職の事業会社でかなり役立っています

対面コミュニケーションの重要さ

在宅勤務になるとコミュニケーションは必然的にチャット、Web会議、電話等のオンラインに頼った手段となります。

これらのコミュニケーションは便利ですが、それでも本当にコミュニケーションをガッツリ取るのであれば対面コミュニケーションは必須だと思います。

何が違うのかをうまく言語化できていないのですが、感覚として対面コミュニケーションの重要さを改めて理解できたのはコンサル会社にいたときの気づきです。

まとめ

  • コンサル会社を辞めた理由は業務内容、業務時間、人間関係の3つ
  • 転職や就職するときにもっと自己分析をすべきだった
  • わずか1年で辞めましたがそれでも得たものはある

私はたった1年間で辞めてしまいましたが、自分には向いていなかったという事実や得たスキルもありました。

当時は本当に辛かったですが良い人生経験でした。

高校卒業後に専門学校行って、会計士試験に合格、監査法人に就職したのでちゃんとした就職活動を行ってこなかったツケをここで払えたのかなと思っています。

会社名は出していませんが、私が勤めていた会社は会社自体は決して悪い会社ではなかったと思います。単純に私が合わなかっただけです。

では、今回はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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