高校生が日商簿記1級を目指そうと思ったら読んでほしい記事【公認会計士が解説!】

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高校生 簿記1級
高校生

高校生です! 日商簿記1級の挑戦を考えています!

ため

ちょっと待った! 日商簿記1級は生半可な勉強では合格できません!

本記事の内容
  • 高校生が日商簿記1級に受かるのか解説
  • 高校生が日商簿記1級に受かるために知るべきことを解説
この記事を書いた人
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ため

<プロフィール>

  • 商業高校出身
  • 高校卒業後に公認会計士を目指して専門学校の大原に進学
  • 日商簿記1級は大原入学後、約半年で取得

本記事を書いている私は日商簿記1級を2回目の受験時に91点で合格しています!

この記事はこんな人におすすめ!
  • 公認会計士や税理士を目指している高校生
  • 簿記に興味を持っている高校生
目次

高校生でも日商簿記1級に受かるのか?

受かった人はいるけど、ハードルはかなり高い

Googleで「簿記1級 高校生」などのキーワードで検索するとニュース記事が出てきます。つまり高校生が日商簿記1級に合格することはニュースになるほどの話題性があります。

それだけ高校生が日商簿記1級に合格することはハードルが高いということです。

一方でニュースになっている、すなわち合格している高校生がいる以上、高校生が日商簿記1級に合格することは不可能ではありません

高校生の日商簿記1級の合格率は?

日商簿記は合格者の属性を公表していないので正確な合格率はわかりません。

しかし合格者がニュースになっていること、該当するニュースで取り上げられている高校生は数人であることを考えると、1回の試験で合格している高校生は多くても10人未満であると推察されます。

日商簿記1級の合格者は毎回1,000人程度ですので、1,000人のなかのたった10人、すなわち合格者のなかで高校生は1%未満と考えられます。

そもそも高校生が日商簿記1級に挑戦すべきなのか?

将来公認会計士や税理士を目指す強い意志がないなら辞めておけ

日商簿記1級は難易度の高い資格試験です。だからこそ高校生が合格しただけでニュースになります。

しかし高校生は簿記以外の色々な勉強をすべき時期です。また部活や学校行事、アルバイトなどの色々な人生経験を積むべき時期でもあります。

日商簿記1級に挑戦しようとすると、ほとんどの時間が簿記の勉強に費やされることになります。

そのため、将来公認会計士や税理士などの専門職に就きたいという強い意志があるのであれば良いのですが、なんとなくのチャンレジはおすすめできません。

また大学によっては一芸入試として日商簿記1級に合格した事実だけで合格できる大学もあるようですが、そのために日商簿記1級に挑戦するぐらいなら普通に大学受験の勉強をしたほうが絶対良いです。

簿記の勉強は大学や社会人になってからでも勉強できますが、大学受験の勉強は高校生以外はなかなか体験できません。

それでも日商簿記1級に挑戦したいなら知っておくべきこと

厳しいことを書いてきましたが「将来は絶対に公認会計士か税理士になる!」という強い意志がある高校生からぜひ日商簿記1級を目指してください。

日商簿記1級に挑戦する強い意志がある高校生がまず知っておくべきことは

  • 必要な勉強時間
  • 必要な費用

の2つです。

勉強方法はまた別の記事で紹介していますのでそちらをご覧ください。

必要な勉強時間は?

1,000時間以上!

日商簿記1級の勉強時間は2級合格レベルの知識がある人で500時間から1,000時間かかると言われています。

そして日商簿記2級の合格レベルに達するまでの勉強時間はおよそ500時間程度と言われています。

つまりどんなに少なくても日商簿記2級の勉強に500時間、さらに1級の勉強に500時間かかりますので最低でも1,000時間はかかります。

2級までは500時間程度でいけますが、1級の勉強が500時間で完了するのはかなり優秀な人の部類ですので1級の勉強のみであれば700-800時間程度が目安になると思います。

いずれにせよ初学からの勉強であれば1,000時間以上は確実にかかります。

私は商業高校出身だったため、学校の授業で日商簿記2級を取得しましたが、高校卒業後の1級の勉強に約750時間費やしました

1,000時間と聞くとピンと来ないかもしれませんが、1日3時間勉強すると1年間で3時間✕365日=1,095時間です。

ため

年末年始も夏休みも1日も休まず、毎日3時間勉強してようやく1,000時間です。

通常の授業や部活動、アルバイトなどをしながら毎日3時間の勉強時間を確保することは並大抵の努力では難しいでしょう。

必要な費用は?

独学:約20,000円
スクール:最低でも100,000円

独学の場合、必要な費用はテキスト代のみとなります。

日商簿記1級のテキストは本屋やAmazonで売っておりますので気に入ったテキストを買えば良いでしょう。

テキストと問題集を一通り揃えても20,000円前後です。

一方で大原、クレアールなどの簿記のスクールを利用すると最安でも100,000円近くかかります。

通常の高校生は簿記の勉強に100,000円捻出するのはかなり大変だと思いますので、独学での勉強を選びたくなりますが日商簿記1級を独学で合格するのはかなり大変です。

日商簿記1級は試験範囲が広く市販のテキストも8冊近くになります。

また合格率も10%程度しかなく、資格試験としての偏差値は67となかなかの高さです。

詳細は以下リンクをご覧ください

そのため本当に合格したいのであればぜひともスクールに通うことをおすすめします。

他の勉強との兼ね合いは?

他の勉強を優先すべき

高校生は簿記だけでなく通常の授業や定期テスト、大学受験などの勉強も必要になってくると思います。

どちらの勉強を重視すべきかは言うまでもなく、簿記以外の勉強を優先しましょう。

簿記の勉強は社会人になってからもできます。

また、日商簿記1級は受からない可能性も高いです。まずは目の前の勉強をしっかりやって、それから簿記の勉強に尽力しましょう。

また簿記の勉強を早い段階でしたいのであれば、まずは日商簿記2級を目指しましょう

まとめ

日商簿記1級は難易度の高い試験です。

  • 高校生に日商簿記1級はかなりハードルが高い
  • 合格者は全体の1%未満
  • 合格を目指すには将来も見据えた強い意志が必要
  • 優先すべきは学校の勉強

そのため安易におすすめすることはできません。

しかし将来、公認会計士や税理士を目指す固い決意がある人は是非目指してみて下さい。

では、今回はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました!

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