公認会計士になってよかった?! 良かったこと6選と後悔していること6選を解説

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公認会計士 良かった後悔した
受験生

公認会計士になってよかったことや後悔していることを教えて!

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実体験をお話します!

本記事の内容
  • 公認会計士になってよかったと感じていることを解説
  • 公認会計士になって後悔していることを解説
この記事を書いた人
【背景】デフォルト
ため

<プロフィール>

  • 公認会計士試験合格後、13年間監査法人に勤務
  • 監査法人退職後はコンサル会社に入社
  • コンサル会社を辞め、現在はとあるプライム上場会社の財務経理部長

本記事の執筆者は公認会計士試験に合格してから20年弱経っています

この記事はこんな人におすすめ!
  • 公認会計士を目指すことを決意した人
  • 公認会計士を目指すか迷っている人
  • 公認会計士試験を勉強中の人
目次

筆者が公認会計士を目指した理由ときっかけ

そもそも私は「将来のキャリアパス!」とか「社長だった父を見ていて」とか監査法人のキラキラしたリクルーターが語るカッコいい志望理由は一切ありません

もともと商業高校出身だったので、漠然と将来は公認会計士か税理士になれれば将来安泰かなーと軽い気持ちで考えていました。

しかし大学受験の勉強を一切せず、推薦もコケてしまい大学に進学できないことが確定、追い込まれた結果、公認会計士を目指す一大決心をしました。

つまり追い込まれてやむを得ずというのが本当のところです。

ため

結果的には良かったですが、人生かけたギャンブルでした。。。

公認会計士になってよかったこと6選

人生をかけたギャンブルに無事勝利し、20歳で公認会計士試験に合格し監査法人に入所、23歳で正式に公認会計士になりました。

本記事執筆時点で37歳ですので、公認会計士試験に合格してから17年経ちました。

ため

この17年間で公認会計士なってよかったと思っていること6選を紹介します。

年収が高い

本記事執筆時点の私の年収は1千万円強です。

厚労省の令和4年賃金構造基本統計調査によると、高卒の35~39歳男性の平均月収が26万7千円、専門卒の35~39歳男性の平均月収が28万6千円です。

賞与が夏冬2ヶ月の合計4ヶ月と考えて年収換算しても高卒で427万円、専門卒で457万円ですので、私は平均以上の給与はもらっています

また勝手な想像ですが、独立したり役員をやっている同業の方は私の倍以上はもらっていると思います。

ため

年収が高いというのは公認会計士になって良かったと思える最大の理由の1つですね!

いつでも仕事変えられる

私は現在とあるプライム上場企業で経理部長を勤めておりますが、何らかの理由で辞めることになってもとりあえず仕事に困ることはないと思います。

昔登録して放置している転職サイトからは今でも毎日のようにスカウトメールが届きますし、監査法人の人手不足も当面は続くと思われるので、いざとなればどこかしらに転職はできるはずです。

また、先達に頼りつつ独立するという手段もあると思います。

ため

いざとなれば仕事を変えられるというのは、精神衛生上とても気楽です。

社会的地位が高い

公認会計士は社会的地位が高い資格です。

知名度は低いですが、社会的な地位だけで言えば医師や弁護士と比較してもなんら遜色がありません。

別記事でも紹介してますが、私は住宅ローンを組む際に公認会計士であるというだけでローンの金利がかなり下がりました。実際に公認会計士であることの証明(合格証書のコピーでOKでした)を求められたので、公認会計士だから優遇されたのは間違いないでしょう。

成果主義

公認会計士の仕事は監査、コンサル、企業の財務経理と多岐に渡りますがどの仕事も成果主義の傾向が強いです。

仕事ができる人ほど出世しますし、評価や年収も上がりますので「なんであいつが評価高いの?」的なことは皆無です。

やるべきことをキチンとやっていれば誰からも文句言われないので、自分のペースで仕事を進めやすいことも成果主義の傾向が強いからだと思います。

もちろん、成果出さなければ評価などは容赦なく下げられる負の側面もありますが、、、

繁閑がある程度ハッキリしてる

就いている仕事にもよりますが、公認会計士の仕事は繁閑の差が激しい傾向があります。

忙しいときは忙しいですが、暇なときは暇なので忙しいときに稼いで、暇なときに稼いだお金を使うという流れを確立できればかなり充実した人生を送れるでしょう。

筆者は監査法人や事業会社の経理部長を経験してますが、どれも繁閑差はありました。

ただし監査法人も事業会社の経理も人手不足です。そのため自ら閑散期を作る努力も必要になってきます。

筆者は監査法人時代に変則決算(特に2月決算)は断り続け、現職(経理部長)では長期連休を取るときはひと月前から部内はもちろん、役員にまで休む宣言を週一ペースで言い続けるようにしています。

これぐらいのワガママを言っても許されるぐらい、普段から邁進することが重要です。

学歴がいらない

筆者は高校卒業後にすぐ専門学校に入り公認会計士の勉強を始めたため、世間一般で言えば低学歴に分類されると思います。

しかし公認会計士になれば学歴はどうでもよくなります。学歴より先に「公認会計士」という看板が来るからです。

また公認会計士は数ある国家資格の中で学歴などの受験資格が不要な資格です。

学歴があったほうがOBの繋がりとかあるようなので、学歴はあったほうが良いのですがなくても困らないというのは公認会計士の魅力のひとつです。

公認会計士なって後悔したこと6選

ここまで公認会計士になってよかったこと6選を書いてきましたが、実はちょっと後悔していることもあります。

「ちょっと」ですので、公認会計士にならなければよかったと思ったことは1度もありませんが、それでもシンドいなと思っていることはあります。

ため

そんな後悔していること6選を紹介します。

投資がしづらい

特に監査法人に勤めていると株式投資などはしづらいというよりほぼ無理です。

独立性の観点から、自分が勤めている監査法人が監査をしている会社の株式は買えません。ある日突然監査対象になってイヤでも売らなければならない場合もあります。

また、筆者が勤めていた某Big4の監査法人では持っている株式や投信をすべて申告する必要がありました。正直その申告が面倒で監査法人時代は投資を一切やっていませんでした。

また、筆者ではないのですが住宅ローンでもひと悶着あるみたいです。

同期が住宅ローンを組もうとしたところ、所属している監査法人がその銀行の監査を担当しており、品質管理担当のパートナーから「できればやめろ」と言われたとか。。。

監査法人は市場の番人ゆえに制約がでてしまうのは仕方がないのですが、公認会計士、正確には監査法人のデメリットだと思います。

ちなみに筆者は現在事業会社勤めのため、普通に投資を行っています。自社の株式だけはインサイダーが怖いのと、実質資金が拘束されるので一切買ってませんが。。。

あまり休めない

メリットで「繁閑の差がある」と書きましたが、あくまで繁閑があるというだけで閑散期に休めるかというまた別問題です。

長期で休暇を取るためにひと月前から宣言したりするなどの努力が必要ですが、仕事がキライというわけでもないので、そこまでして休みたいかというと怪しいときがあります。

また、2,3日休んだだけで要対応メールが100件以上溜まったりすることもあるので、だったら定時で上がる前提で働いてたほうが楽だと思ったりもします。我ながら社畜精神が染み付いている自覚はあります。

休もうと思えばいくらでも休めますが、実はガッツリ休んでる公認会計士ってあまりいないんじゃないかなと思います。

旅行好きの人とかは例外ですが。

常に勉強が必要

会計基準や税法はこまめに改正され、新しい会計事象や取引が起きることは日常茶飯事です。

そのために常に勉強して知識のアップデートや蓄積をしていく必要があります。公認会計士は会計のプロですから軽々しく「知らない」とは言えません。

また公認会計士はCPD制度(継続的専門能力開発)により、毎年一定数の単位を取得しなければなりません。

単位の取得が足りなかったりすると「こいつ単位足りなかったぞ」と公表はもちろん、最悪公認会計士資格を剥奪されます。

公認会計士に限らずどんなプロでも常の自己研鑽は当たり前だと思いますが、一生勉強しなければいけないのは大変です。

失敗したときの影響が大きい

公認会計士の業務は多岐に渡りますが、仕事の内容によっては社会へ与える影響が大きくなります。

例えば、2023年11月にはいなげやの決算を監査法人があとからひっくり返したことによりイオンのTOB期間が延期になるという異例の自体が起きました。

またグッドパッチという会社は外部専門家に子会社の経理を委託していましたが、その外部専門家が決算数値を誤ってしまい、結果として財務報告にかかる内部統制に重要な不備がでてしまいました。
※この件はそもそも会社がチェックすべきだったという議論もありますが少なくとも「外部専門家によって算定された契約資産が過大だった」と書かれてしまった事実は重いと思います。

決算数値は様々な経済活動に大きな影響を及ぼしますので、公認会計士が算定や監査をした数字のひとつひとつには大きな責任が伴っており、失敗したときは不特定多数の色々な人に被害や迷惑をかけることになります。

女性にモテることはない

公認会計士は他の士業と違って資格としてはマイナーで、税理士と区別がつかない人が大多数です。

ため

筆者は公認会計士になったらモテるかなという淡い幻想を頂いていたのであえてデメリットにあげました。

予想以上にコミュニケーション能力が必要

公認会計士は日々帳簿や書類、PCとにらめっこしているようなイメージがありますがそんなことはありません。

むしろ本当に必要な仕事は社内外の色々な人とコミュニケーションを取ることです。

監査は英語でAuditと言いますが、Auditの語源はラテン語のauditusに由来し、監査とは聞くことがその本質です。

また経理部になると営業部や関係部署に取引の内容を聞いたり、必要な書類の提出をお願いしたりとコミュニケーションは避けて通れません。

職位が上がれば上がるほど部内や他部署とのコミュニケーションがもっとも重要になってきます。

ため

筆者は今も昔もコミュ障なので、この点については公認会計士という仕事は自分に合ってないのではと今でも思うときがあります。

まとめ:公認会計士になって良かった

公認会計士になってよかったこと、後悔したことをそれぞれ6つ紹介しました。

今回は良かったことと後悔したことの数を合わせるためにそれぞれ6つ紹介しましたが、正直後悔したことは無理やりひねり出しました。

公認会計士試験に合格するまでは地獄ですし、公認会計士になったあとも毎日の自己研鑽が必要だったり激務な毎日を過ごしたりしたこともありましたが、それでも私は胸をはって「公認会計士になって良かった」と言えます

公認会計士を目指すか悩んでいる人に無責任に「目指したほうが良いよ」とは決して言えませんが、私自身は当時の選択に全く後悔していません。これが全てだと思います。

それでは、今回はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました!

公認会計士 良かった後悔した

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