【公認会計士試験】筆者の論文式試験の素点と調整後得点を公開!

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論文式の点数公開!
受験生

会計士試験の論文式は偏差値で採点されるって聞きました。

ため

今回は筆者の論文式試験の素点と調整後得点を公開します!

この記事はこんな人におすすめ!
  • 公認会計士を目指すことを決意した人
  • 公認会計士試験の勉強を始めた人
  • 公認会計士試験を勉強中の人
  • 公認会計士を目指すか迷っている人
この記事を書いた人
【背景】デフォルト
ため

<プロフィール>

  • 高校卒業後に公認会計士試験を目指して受験に専念
  • 当時最年少で公認会計士試験に一発合格
  • 公認会計士試験の会計学をトップで合格

本記事を書いている私は公認会計士試験を当時最年少で合格しています!

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  • 公認会計士を目指すか迷っている人
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目次

会計士試験の論文式試験の採点方法

会計士試験の論文式は偏差値で採点されます。

各答案用紙を複数の試験委員が採点します。また、各受験者の得点は、試験委員間及び試験科目間の採点格差を調整するため、当該受験者の素点(点数)がその採点を行った試験委員の採点結果の平均点から、どの程度離れた位置にあるかを示す数値(偏差値)により算定しています。なお、素点が0点の場合は、調整後の得点(比率)も0点としています。

偏差値で採点するので、例えば普通に採点した結果の平均点が60点だった場合、60点を取っている人の点数は50点になります。

公認会計士試験Q&A Q40

論文式試験の合格点数は52点前後(年度によって多少前後)ですので、言い換えれば偏差値52を超えれば合格です。
つまり平均点よりちょっと高めの点数を取れば合格します。

会計士試験でよく言われる「受験生ができているところは確実に正解し、みんなができないところはできなくてOK」は偏差値で採点することに起因しています。

受験生

そう聞くとなんか簡単そうだね?

ため

とんでもない!
そもそも論文式試験を受験できるのは短答式試験を合格した猛者のみです。
そんな猛者たちの平均点を超えるのは簡単ではありません。

筆者の点数

前置きはこれぐらいにして、筆者の点数を公開します。

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科目満点素点調整後
得点
調整後
得点率
第1問財務諸表論704445.5565.1
第2問財務諸表論6044.547.278.7
第3問財務諸表論7049.549.6570.9
第4問管理会計論5033.533.6567.3
第5問管理会計論505040.180.2
第6問監査論5027.528.356.6
第7問監査論503128.356.6
第8問企業法502124.549.0
第9問企業法5026.526.853.6
第10問租税法402.519.6549.1
第11問租税法604637.662.7
第12問経営学502325.6551.3
第13問経営学502927.6555.3
 合計700428434.662.1

満点:各問題の満点
素点:普通に採点した場合の点数
調整後得点:素点を採点者間のズレ等々を調整し、偏差値に直した場合の点数
調整後得点率:その問題が100点満点だった場合の得点比率

最後の調整後得点率が52点を超えた場合に合格です。

素点と調整後点数の分析

では、ここから科目別に詳細な分析を行います。

なお、私が受験したのは平成18年と本記事執筆時点(2023年3月)から15年以上前のため今とは採点方法等が多少違う可能性がありますのでご注意ください。

また平成18年の科目合格の基準点は56.2点です。

会計学

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科目満点素点調整後得点調整後得点率点数調整科目満点科目素点科目調整後得点調整後得点率順位
第1問財務会計論704445.5565.11.6     
第2問財務会計論6044.547.278.72.7     
第3問財務会計論7049.549.6570.90.1     
第4問管理会計論5033.533.6567.30.1     
第5問管理会計論505040.180.2-9.9300221.5216.1572.11

会計学は合計の素点が221.5点、調整後得点が216.15点、得点率が72.1、順位が1位となっています。

素点と調整後得点の差は-5.4でした。

財務会計論

素点合計138点、調整後得点142.4点、差は+4.4点でした。

財務会計論は200点満点のため調整後得点で約7割の点数を取っています。

会計学の合計が72.1点で順位がトップだったことを考えると財務会計論で確実に稼げたから合格できたのだと思います。

管理会計論

素点合計83.5点、調整後得点73.75点、差はー9.75点で、素点と調整後得点の差がもっとも大きい科目です。

特に第5問は素点50点に対して調整後得点40.1点と9.9点もマイナスになっています。

第5問は50点満点ですので、実は満点取ってることになります。

しかし素点から10点近くマイナスされているので、会計士試験で完璧を目指すことは意味ないことがこれで証明されました。

ため

本人としては満点取ったのに・・・と複雑です。

ちなみに当時のメモを見ると、計算は全部埋めていたのでおそらく全問合ってたのだと思いますが、理論問題で一部書けてない問題があったみたいです。

空白があったのに満点になっている理由は謎です。空白だった箇所は配点がなかったのでしょうか?

監査論

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科目満点素点調整後得点調整後得点率点数調整科目満点科目素点科目調整後得点調整後得点率順位
第6問監査論5027.528.356.60.8     
第7問監査論503128.356.6-2.710058.556.656.61,788

素点合計58.5点、調整後得点56.6点、差はー1.9点、順位は1,788位でした。

素点と調整後得点に大きな差もありません。

年度にもよると思いますが、監査論は受験生間で大きな差が付かない科目なのかもしれません。

企業法

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科目満点素点調整後得点調整後得点率点数調整科目満点科目素点科目調整後得点調整後得点率順位
第8問企業法502124.549.03.5     
第9問企業法5026.526.853.60.310047.551.351.31,316

素点合計47.6点、調整後得点51.3点、差は+3.8点、順位は1,316位でした。

私が唯一合格点となる52点を超えられなかった科目ですが、もともと企業法は苦手科目でした。

ため

そのため、企業法は足切りを防ぎつつ他の得意科目で点数を稼ぐという作戦は大成功だったことを証明してくれた科目になりました。

租税法

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科目満点素点調整後得点調整後得点率点数調整科目満点科目素点科目調整後得点調整後得点率順位
第10問租税法402.519.6549.117.2     
第11問租税法604637.662.7-8.410048.557.2557.31,285

素点合計48.5点、調整後得点57.3点、差は+8.75点、順位は1,285位でした。

本記事の執筆を決意した科目です。第10問が+17.2点、第11問がー8.4点と素点と調整後得点の差が激しいです。

この大きな得点差にはカラクリがあります。

そもそも私が受験した平成18年は会計士試験の制度が変わった年で、租税法が会計士試験の科目に入った初年度でした。

つまり過去問がなく、本試験でどのような問題がでるかわからない状況であり、受験生間でかなり差がついたために素点と調整後得点の差が大きくなったのだと推察されます。

特に第10問は素点がたった2.5点にも関わらず、調整後得点は19.65点と跳ね上がってますので、ほとんどの受験生ができていなかったのだと思います。

ため

初見の問題でも諦めずに立ち向かうことが本試験では重要となることを証明した科目かと思います。

経営学

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科目満点素点調整後得点調整後得点率点数調整科目満点科目素点科目調整後得点調整後得点率順位
第12問経営学502325.6551.32.7     
第13問経営学502927.6555.3-1.41005253.353.31,016

素点合計52点、調整後得点53.3点、差は+1.3点、順位は1,016位でした。

経営学は素点と調整後得点に大きな差もなく、点数も無難でしたので特筆すべきことありません。

強いて言えば得意科目だったにも関わらず、思ったより点数が低いなってことぐらいです。。。

合計

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科目満点素点調整後得点調整後得点率点数調整科目満点科目素点科目調整後得点調整後得点率順位
合計700428434.662.16.6700428434.662.1212

素点428点、調整後得点434.6点、差は+6.6点、順位は212位でした。

調整後得点434.6点のうち216.15点は会計学ですので、約半分は会計学で稼いでいることになります。

我ながら会計学が得意かつ成果が出せて本当に良かったと思います。

まとめ

  • 論文式試験は偏差値で採点される
  • 満点取っても意味ない。完璧を目指してはいけない
  • 苦手科目があるなら得意科目で確実に点数を稼ぐ
  • 特に会計学は超重要
  • 本試験は最後まで諦めない。素点が2点でも調整後に20点近くになることもある

論文式試験は会計士試験最後の難関です。

偏差値による採点であるため、正解すべき問題を確実に正解し、みんなができない問題を素早く見極めることが重要であることが今回の記事で改めてわかったかと思います。

それでは、今日はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました!

論文式の点数公開!

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