いきなりですが、私の公認会計士本試験の成績を公開します。
科目 | 得点 |
---|---|
財務会計論 | 80% |
管理会計論 | 95% |
監査論 | 60% |
企業法 | 95% |
合計 | 82% |
科目 | 得点比率 | 順位 |
---|---|---|
会計学 | 72.05 | 1 |
監査論 | 56.60 | 1,788 |
企業法 | 51.30 | 1,316 |
租税法 | 57.25 | 1,285 |
経営学 | 53.30 | 1,016 |
合計 | 62.08 | 212 |
今回はこちらの成績に至るまでの会計士試験の勉強スケジュールを解説します!
- 公認会計士試験の決意した人
- 公認会計士試験の勉強を始めた人
- 公認会計士試験を勉強中の人
- 公認会計士試験を勉強するか迷っている人
<プロフィール>
- 高校卒業後に公認会計士試験を目指して受験に専念
- 当時最年少で公認会計士試験に一発合格
- 公認会計士試験の会計学をトップで合格
ための実例紹介:何から勉強する? 順番は?
私が実際に行っていた勉強スケジュールを紹介します
- 時期によって集中していた科目
- 勉強しながら意識していたこと
等々、具体例を交えながら紹介していきます!
科目別の勉強法はぜひ↓の記事をご覧ください!
勉強時間を↓の記事で具体的に書いてますので、ぜひこちらも参考にしてください。
勉強開始から論文式試験までの勉強スケジュール
まず私が会計士試験の勉強を始めてから、論文式試験を受験するまでのスケジュールです。
- 2005年4月:勉強スタート
- 2006年5月:短答式受験
- 2006年8月:論文式受験
期間で言えば、約1年4ヶ月です。
あれ、12月の短答は?
私が受験したときの短答式は5月実施のみでした・・・。
私は1年4ヶ月の勉強期間を5つに分けて考えていました。
それぞれの期間ごとの勉強方法を紹介します!
入門期1
簿記・管理会計のいわゆる計算科目特化期間です。
「授業→問題演習→復習→答練→見直し→復習→授業・・・」のサイクルをひたすら繰り返していました。
簿記・管理会計の勉強を行う上で意識していたことは2つです
- 量をこなす
-
計算科目はやればやるだけ伸びる科目だと思います。
とにかく答練の総合問題・問題集の個別問題をがむしゃらに何度も練習し続けました。
問題集が併せて4冊、直前答練12回と公開模試1回の合計13回の全てを、最低3周は回しました。
【最低】3周ですので、苦手な分野はさらに回数こなしました。
- 考えて問題を解く
-
「考えて」とは、「各仕訳や計算をなぜ行うのか? なぜこのような計算になるのか?」を常に自分に問いかけながら問題を解いていました。
すべての仕訳に根拠・理論があります。
なので、私は各仕訳を丸暗記するのではなく、根拠や理論についても理解するように努めながら問題を解いていました。
例えば連結の未着品処理の仕訳
「商品/買掛金」
この仕訳は
「仕入/買掛金」(仕入の仕訳)
「(繰越)商品/仕入」(売上原価算定の仕訳)
の2つの仕訳をあわせた仕訳
各仕訳の理論をしっかり理解すれば忘れにくくなりますし、初見の問題も自らの知識を応用して解くことができるようになります。
4-6月に計算科目の勉強をしっかりやれば、7月以降は理論科目に集中する環境づくりができますので、4-6月の計算科目の勉強は重要な時期です!
入門期2
入門期2では財務諸表論・企業法・監査論の理論科目のインプットが中心です。
とにかく毎日授業がどんどん進んでいきますので、復習をしっかり行うことが肝です。
私は絶対に授業当日に復習するようにしていました。
復習といってもテキスト・レジュメ・板書の写しを読み直して授業を思い返したぐらいです。
しっかり理解・暗記しようと思っても私には不可能だったので、「何となく理解する」ぐらいにしていました。
1回復習するだけで、先々の理解度の進み具合がかなり違ってきます。
個人的にまとめノートを作ることはおすすめしません。
ノートを作っている時間すら惜しいので、テキストへのメモ書きやマーカーを引く方法がおすすめです
7-12月に理論科目に集中できたのは大きかったと思います!
4-6月の計算科目の基礎固めができれば、良いスタートダッシュを切れたと思っていいでしょう。
答練期
次回実施される答練の範囲の勉強をひたすら繰り返すのみです。
正直に言うと、答練の範囲が毎回広すぎて答練の範囲の勉強で手一杯でした・・・。
ただ、今振り返ってみると各科目の答練をペースメーカーにしてひたすら復習を繰り返すことが一番重要だと思います。
私が一番気をつけていたのは全てをこなそうと思わないことでした。
項目ごとの重要性は自分の判断だけじゃなく、専門学校の先生に相談することもおすすめです。
また、同時並行で租税法と選択科目(私は経営学)の2つの授業がスタートする時期です。
租税法は計算科目に近いので、入門期1と同じように何度も問題を解く勉強を繰り返していました。
経営学は理論科目なので、入門期2のように授業の復習を当日中に必ずやるルールを守り続けてました。
答練が多く、租税・経営学も始まるので、一番ツラかった時期だったのを今でも覚えています・・・。
短答直前
短答答練を解く・間違えたところをやり直す・わからなかったところはテキストを読み直すの繰り返しです。
短答にしか出題されない細かい論点が多いので、細かい論点を覚えていく必要があります。
3月までは項目ごとや答練の範囲内の勉強に終止し、各科目の全体がどうしても見えなくなってしまいます。
短答答練は「試験範囲【全部】」ということが多いと思いますので、このタイミングで各科目の全体がしっかり見えるようになることがポイントだと思います。
簿記だけじゃなくて、簿記→監査論や簿記→会社法→監査論のように違う科目とのつながりも理解していかないといけないんだね。。。
論文直前
まず4-5月にほぼ手つかずだった租税法と選択科目の思い出しが急務になります。
答練期と同じく実施される答練の範囲の勉強をひたすら繰り返し、知識を復活させるのみです。
簿記・管理会計・財務諸表論・企業法・監査論については短答までの勉強でかなりの理解ができているはずです。
そのため、答練を解く→テキストを見直すのサイクルをひたすら繰り返していました。
気をつけていたのは2点です
- 1.新しいものに手を出さない
-
試験委員の著書が気になったり「この論点が怪しい」という根も葉もない噂が流れるんですが無視です。今までやってきた勉強を信じましょう!
- 2.とにかく何度も繰り返す
-
論文直前の時期まで来るとテキスト・答練の見直しのスピードもかなり上がるはずです。
モチベーションの上げ方
最後によく聞かれるので、モチベーションの上げ方について紹介します。
結論、公認会計士試験の勉強中にモチベーションを上げるとか考えなくてOKです。
え、モチベーション上げるとか考えなくていいの?
東大受験で有名な漫画、ドラゴン桜の名言を引用させてください。
歯を磨くように勉強する
ドラゴン桜より
公認会計士試験は毎日10時間以上勉強し続けて、ようやくスタートラインに立てるレベルの高難易度試験です。
人間ですから、やる気のある日・ない日があると思います。
でも、公認会計士試験に受かるためにはやる気なんて関係ありません。
合格するためには毎日勉強するしかないんです。
厳しい言い方ですが、やる気のない日に勉強できる人こそが公認会計士試験に合格する人だと思います。
まとめ:順番としてまずは計算科目! 理論科目は当日に復習!
- まずは計算科目を確実にマスターする
- 理論科目の復習は講義のあった当日に行う
- 歯を磨くように勉強する
私の実例が読者の方の少しでもお役に立てば嬉しいです。
では、今日はここまで。最後まで読んでいただきありがとうございました!
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